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空 樹 海 風: 1月 2014
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気づけば君はすっかり幼児から「少女」に変わっており。 でも私が家で仕事をしている日だけは学童へ行かずこっそり私の家へ戻ってきたりする娘で、そういうときはたいてい、彼女はシャボン玉をひっぱりだしてきた。 それはきっと、彼女の生き方、生きる姿勢にあるんだと私は思っている。 世界は矛盾で満ち満ちている。凛としたものばかりでも、筋の通ることばかりでも、ない。むしろ. そんな世界に、私たちは、生きて在る。 現在上映中の映画『Plastic Love Story』。 それに出演している友人の廣瀬君が、今回、私の何気ない言葉をしっかり受けとめてくれて、しかもこうして実現させてくれました。 12300;暗いところがだめで普段映画館に行くことができない」ひと、ぜひこの機会を使って映画を楽しんでください! Http:/ homepage1.nifty.com/tollywood/map/map.html. そして今回の機会を、ぜひ、使って、映画館で映画を楽しんでほしい。 12302;Plastic Love Story』予告編. Http:/ www.youtube.com/watch? 彼女が気分の乗っている間だけ...
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空 樹 海 風: 10月 2014
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10月26日、ちょうど私の個展が始まる当日、とある朗読劇が催された。 12300;乳白」。 読んでもらえますか、とまっすぐに渡されたそれは、直球ならではの彼の味が存分に出ているものだった。 写真を、と言われたのはいつだったか。その時だったかもしれない。それとももっと後だったかもしれない。正確には覚えていない。 が、写真を、と言われて即座にオーケーしたことは覚えている。 物語の登場人物は三人。いや、正確にはどうだろう、四人だったのかもしれない。 ともかくも写真を撮ることを引き受け、それも日帰りで砂丘で、ということに、なった。 何故なんだろう、撮影を始めよう、とする間際になって、雨はぴたりと止んだ。 でもそれは決して心地悪いものではなく、むしろ、私たちのはやる気持ちそのままだったかもしれない。 朝戸くんは、撮影が終わった後、にのみやさんは僕より本を読みこんでくれてたんじゃないか、と言ってくれたが、それは違う。 だから私の為すべきことは、そのイメージを具現化するべく、彼らに動いてもらうだけ、だった。 大丈夫、という何か確信めいたものも、あったのは確かだ。 世界は沈黙で満ちている。そして世界は&#...
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空 樹 海 風: 11月 2013
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12300;憶懐景」がはじまります。 12300;憶懐景」は去年展示した「去棄景」の延長線上に在ります。 それも合わせて、会場で珈琲を飲みながら、楽しんでいただけたら嬉しいです。 にのみやは、現在子育てに夢中なため、常に会場にいるわけではありません。 My eyes, my mind (http:/ saorininomiya.com/)を営んでいます。 海の近くで家族細々暮しています。 My eyes, my mind. C) Saori NINOMIYA. Awesome Inc. テンプレート. Powered by Blogger.
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空 樹 海 風: 8月 2014
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たとえば毎日ご飯を食べたり寝たりするのと同じレベルで、何かしら自己表現をしていないと「生きている実感」が得られない、もしくは「生きていることが苦しい」状況に陥ってしまう人間は確かにいるのです。トイレに行くように水を飲むように、表現し続けていないと生きていけない人間が。私のように。 どうしてそこまでして写真やるの、とかどうしてそこまでして言葉を綴るの、とよく言われます。その度私は答えに窮してしまう。何故ならそうせずにはいられないところで私は生きているからです。私のような人間はそうせずにはもう、ここにいられないのです。いることさえが罪悪になってしまうから。 きっと私はずっと長いこと、「私はここにいるよ、私はここにいるよ」と声を上げ続けてたんだと思います。そうしないともう、そこに在ることさえできなかったから。あれから二十年近くを経て、今漸く、聞き耳を立てる術を覚えました。それでも自己表現せずに一瞬たりとも存在していることはできません。 12300;どうして忘れられないの?」. そう、ごくごく普通のひとだから、普通だったから逆に、. 結果、しょっちゅう入退院を繰り返すようになり・&#...12288;もう疲れた...
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空 樹 海 風: 9月 2014
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おはようございます。その第一声からして、気合が入っていることが感じられた。 この日、彼と彼女と私と三人での撮影になるはずだった。が。 私も彼も、気持ちが抜けてしまい、ちょっと困った。 そうしてしばらく悩んだ末、彼はぱっと切り替え、撮ってください、と言った。 ならば、ということで、二人して小汚い街に向かった。 この撮影の一か月ほど前、彼は自分の作・演出で朗読劇をこなしていた。 多くを語る必要はない、というほど、その舞台は、彼の「今」を映しこんだものだった。 今の彼にしか書けない脚本、今の彼にしか描き出せない雰囲気が、これでもかというほど織り込まれた舞台。実に爽快だった。 そんな朗読劇を経て、彼はどう変わったろう、と私はレンズ越しに思っていた。 自分の弱い部分、醜い部分、辛い部分を、さらに直視せざるを得なくなったのだろう。 そういう、傷つきが、見えた。 その年代特有の、その年頃でしか得ることのできない、ある種の勲章なんだよ、と. あれほど悩んでいた親子関係も犯罪被害者となったことも、多くの友人の死も。今ならすんなり受け入れられるような気がする。 三十も後半になって、何となく、こん...こんなもんӌ...
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空 樹 海 風: handmade photo book "SAWORI"
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Handmade photo book "SAWORI". I'm selling a handmade photo book at my website now. That's the self portrait collection. I'm hoping to want a lot of people to see that. Http:/ saorininomiya.com/sawori/index.html. Photo by SAORI NINOMIYA,. Text by RUI HAYASAKA,. English translation by TAKEKO FUJISAWA. Size: 180 mm x 180 mm x 14 mm. Page 112(Black and white pictures). Book 5500JPY Postage 1800JPY. 当たり前なんてものはこの世界にただのひとつもないのだ、と。どんなことも唯一無二の、愛おしい愛おしいものたちなのだ、ということ。 I myself am still unique and irreplacable.
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空 樹 海 風: 2月 2014
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12300;これを君に、僕の遺言として渡そう」。 先生、先生は、樺太は無いものとされた場所、と言った。 加害者たちによってたかって「無かった」ものとされてゆくのを、私は当時ただ呆然と見守り見通すことしかできなかった。 先生の来た道を、私はすべて知ることなんて、絶対にできやしないってそんなことは分かっているけれど、だからこそ、「今ここ」の先生に、寄り添っていたいと思うんだ。寄り添わせてほしいと思うんだ。 そしてそれはもはや、私のひとつの「日常」なんだ。 もう、春はすぐ、そこ。 傷む、痛む、悼む。 お前の写真は痛い。痛すぎるんだ。と。 それが痛い、或いは傷む、とは、思ってもみなかった。 何故だろう、恩師の書いてくれた言葉が、すんなり自分の中に降りてくるのが分かった。 あぁそうか、痛いのだ。傷むのだ。と。 私にとって、完璧な対象、だった。 彼女は私にとって、モデルを越えた完璧な対象、だった。 今もそれは、どくどくと脈打って、いる。 私は彼女の、何より「眼」が好きだった。 何処までもこちらの中心を射ってくる、鋭いまなざしをもった、その大きな大きな瞳が。 8213;――本当は、...別に、...
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空 樹 海 風: 5月 2014
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青は、青、だった。 早朝午前三時に起きだし、三時半には出発。そして目的地の公園に着いたのが午前四時。 彼とカメラを挟んで向き合うのは二度目だが、彼は実にのびのびしている。いや、. 本当は緊張しているのかもしれないが、その緊張を上回るように「楽しい」という感じが伝わってくる。 でもそのどれもが、きっと彼の血肉になって、肥やしになって今在るに違いないと感じられる。 二十代にしか見えない地平が、確かに在った。私にも在った。 思う存分足掻けよ、抗えよ、意地をはれよ、見栄をはれよ、肩ひじ張って駆け抜けろよ、と。 また、向き合える日を、楽しみにしている。 慄き、或いは歓喜し、それを自分の内に取り入れるのにきっと四苦八苦しているに違いない。 人生が終わるまでに、それらを全部為し得るかどうか。定かではないけれど、. それぞれに、それぞれの時の中で、精一杯呼吸しよう。 それもこれも、みなさまのおかげです。どうもありがとうございました。 お会いできた方も、お会いできなかった方も、足を運んでくださったこと、本当に感謝しています。 精一杯「今」を生きています。 My eyes, my mind.
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空 樹 海 風: 1月 2015
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12288;「ここは捨て猫置場ぢゃない / ここに猫を捨てるな!!」. 12288;玄関のよく見える場所に、手書きの張り紙がセロテープで張りつけてある。セロテープはもう茶色く色づいており、ずいぶん前に張られたものなのだということを見た者に教えてくれる。 12288;そこは猫おばさんの住む、通称猫屋敷。風が吹くと猫の小便の匂いがぷんと鼻をつく。蒸し暑い夏場ともなればその匂いはたまらない。通りの中央まで漂ってくる。 12288;ちょっと背伸びして門構えの中を覗き見してみると、長い綱に繋がれた猫がそこかしこに何匹もいる。庭は猫の毛だらけ、あっちこっちに糞が転がり小便の痕がある。梅雨が終わり夏の盛りにもなったら、ここは一体どういう匂いがしてくるのだろうと怖くなる。猫を飼っている私でもそう思うのだから、猫を飼ったことのない人にとってはもう何ともいえないものがあるだろう。 12288;ひょんなことから、その猫おばさんの声を聞くことになった。つっけんどんな、でも、猫によく似た背中の丸い小さな猫おばさん。 12288;もし言われていなかったら。私はどうしていただろう。もし病院に連れていってい...12288;もし捨てる...
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空 樹 海 風: 6月 2014
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12300;冬咲花」より 03. 性犯罪被害者である彼女が、何故自分の姿を晒そうと、晒してまで訴えようとしたのか。 自分と同じような被害に遭い、今沈黙を強いられている誰かに、自分はここにいるよと伝えたかった。 あなたもわたしも、生きていていいんだよ、と何より自分が信じたかった。 揺れながらも、でも、必死に足を踏ん張っていた。 私も彼女に、正面から応えよう、と努めた。 私たちは、バスに乗り、公園へ向かった。 蒼褪めた顔の彼女を、私は追いかけた。彼女は徐々に生気を取り戻していくようにも感じられたが、でも同時に、久しぶりに外に出たせいで疲労の色が濃かった。 大丈夫、大丈夫だよ niko さん。 12300;冬咲花」より 02. それも当然なのかもしれない、被害に遭い、それまで自分が当たり前にこなしていたこと、当たり前と思っていたこと、ありとあらゆることすべてが破壊され崩壊するのを目の当たりにしたばかりの彼女に、言ってみればまだそのただなかにいる彼女に、世界を直視するのは困難極まりなかったろう。 いつも俯いて、翳りを帯びている彼女に、何が今見えているのだろう。 だから私のカメラには、そういう足掻い...